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モールディングの基礎知識


セントレジスホテル大阪12階「セントレジスバー」 施主:積水ハウス(株)

セントレジスホテル大阪12階「セントレジスバー」 / 施主:積水ハウス(株)


1.モールディングとは

光と陰でメリハリをつけるようにかたどられている輪郭を持つ、細長い形状の装飾や仕上げの総称で、繰形(くりがた)とも呼ばれます。 西洋の古典建築に用いられた木や石を原型としますが、近年では石膏や合成樹脂など、多様な材質が用いられています。
みはしでは、天井廻り縁・壁面装飾額縁・腰見切り・巾木などを総称して「モールディング材」としています。


2.モールディングの代表的な種類

施工イメージ

  • ① 天井廻り縁

    ① 天井廻り縁

    天井と壁の取り合い部に使用します。 天井材と壁材の隙間をなくす役割を果たします。 形状や意匠の違いで狙いの雰囲気が演出できます。

  • ② 額縁

    ② 額縁

    壁面に設置する鏡や絵画・写真・掲示物などの額縁として。 また、空間を美しく飾る額縁にモールディングは幅広く使用されています。

  • ③ ドア枠

    ③ ドア枠

    ドア開口部の枠をドア枠と言います。 一般的には、縦枠・上枠・下枠がありますが、バリアフリーのため下枠を使わない例も増えています。

  • ④ ドア付け枠

    ④ ドア付け枠

    ドア枠と壁の境目を覆い隠す役目を果たします。 壁と枠を面一(つらいち)にして裏が平らな付け枠を貼り付ける方法と、L字型の付け枠を使ってドア枠と壁厚の違いを調整する方法があります。

  • ⑤ 開口枠

    ⑤ 開口枠

    採光・通風・換気・眺望・通行などの目的で壁の一部を開けた開口部に組み込む枠です。 みはしでは楕円枠・丸枠など多様な開口枠を揃えています。

  • ⑥ 窓枠

    ⑥ 窓枠

    ガラスやサッシなど、窓廻りの建具を納めるための部屋の内側の枠です。 窓枠の多くは木製で加工されています。

  • ⑦ 窓付け枠

    ⑦ 窓付け枠

    窓枠と壁の境目を覆い隠す役目を果たします。 壁と枠を面一(つらいち)にして裏が平らな付け枠を貼り付ける方法が一般的です。

  • ⑧ 腰見切り

    ⑧ 腰見切り

    元来は椅子を引いた時に壁に付く傷を防ぐ役目のものでしたが、現在は壁の仕上げ材を上下で分ける時の境目に使用して 上部と下部の仕上げ材をきれいに納めます。

  • ⑨ 巾木

    ⑨ 巾木

    壁と床の境目部分に使用します。 壁面の保護や壁と床の間に隙間ができないようにする役目を果たします。


3.モールディングの代表的な形状

西洋の古典建築で用いられた様式を原型にして、現在では様々な形状が考案されています。 代表的な形状の名称と特長を表現した、みはし製品をご紹介します。



4.モールディングの代表的な意匠

モールディングの形状と同じように、西洋の古典建築に用いられた意匠を原型として、時代とともに多様な意匠が考案されています。 古典的で普遍的な意匠のみはし製品をご紹介します。



5.モールディングのサイズ

モールディングの主な部材である天井廻り縁・腰見切り・巾木は、空間スペースにバランスよく収まる多様な多様なサイズとインテリアテイストに適合する多様な意匠形状を揃えています。
木製モールディングの「サンメント」では、最小サイズの 9×6mm から 240×120mm まで、約400種類を用意しています。

モールディングのサイズ


6.モールディングの形状と「光と影」による効果

モールディングは形状によって光と影の縞模様をつくり、輪郭を目立たせる手段となります。 たとえば、垂直な壁に上方45度の角度から太陽光が当った場合、モールディングの断面形状に変化を持たせることで様々な縞模様を創出できます。 「陰影の多い印象的な外観」「陰影の少ないフラットな外観」など、特長のある外観が演出できます。

  • 凹面形のモールディングがあると、その上方は影になって暗い水平な縞模様ができ、下の方は明るい縞模様ができます。

    ①凹面形のモールディングがあると、その上方は影になって暗い水平な縞模様ができ、下の方は明るい縞模様ができます。

  • 凸面形のモールディングでは、上の方が明るく、下の方には暗い縞模様ができます。

    ②凸面形のモールディングでは、上の方が明るく、下の方には暗い縞模様ができます。

  • 凹面が半円形の場合、柔らかい雰囲気の縞模様ができます。

    ③凹面が半円形の場合、柔らかい雰囲気の縞模様ができます。

  • 直角の凹面の場合、メリハリのある雰囲気の縞模様ができます。

    ④直角の凹面の場合、メリハリのある雰囲気の縞模様ができます。


7.モールディングの材質と特長

伝統的な西洋建築では、大理石の彫刻・無垢の木材・石膏などでつくられていましたが、近年ではセメント系・人造石系・金属系・セラミック系・樹脂系・人工木材系など多様な材質加わり、建築の用途や使用部位に適合した材質が用いられるようになりました。

みはし製品のモールディングには、内装用と外装用があり、材質は、天然木製、合成樹脂製、不燃材製と多種多様のアイテムが揃っています。

製品名 材質 材質名 特長
サンメント 天然木 AY:アユース材
WCO:ホワイトチェリーオーク材
きめ細かく柔らかいアユース材とオーク調の木目で堅木のホワイトチェリーオーク材を揃えています。
MDFハイラップ MDF
(基材)
MDF:中密度繊維板 厚さ7mmの薄型MDFを面形加工し、化粧シートでラッピングした製品。平板シリーズも揃っています。
木製ハイラップ 天然木
(基材)
NW:天然木 サンメント直材の表面に化粧シートをラッピングした製品。バリエーションが豊富です。
スィートエレガンス 天然木 NW:天然木
PS:ポリスチレン製
クラシック、カジュアル、シンプルモダンの3つのデザインシリーズが揃った木製品とシンプルなポリスチレン製があります。
アデモ 天然木 PI:パイン材
AY:アユース材
個性的な模様とカラーが印象的な塗装仕上げ済のモールディング材です。
パスタモールディング 天然木 AY:アユース材+型押し模様 モールディングの模様部分は木質パテを型押しによって形成した製品です。精細な模様が表現されています。
サンデンモール 天然木 WHW:ホワイトハードウッド材
OAK:レッドオーク材
BN:ブナ材
西洋建築の代表的なデンタル模様など、木の質感を生かした繊細で気品あふれる彫刻模様が揃っています。
サンエバモール 天然木 BN:ブナ材 西洋建築の代表的な模様やアジアンテイストの模様など、異国情緒が漂う彫刻模様のモールディング材です。
パレモ 合成樹脂 PS:ポリスチレン ゴールド調とシルバー調の華やかな意匠が際立つモールディング材です。
フレキサンメント 合成樹脂 FPU:軟質ポリウレタン
PVC:軟質ポリ塩化ビニル
特別な加工をせず推奨接着剤で曲面に合わせて容易に貼り付けできるモールディング材です。
ライトモール 合成樹脂 PS:硬質ポリスチレン シャープな印象の直材と華やかな模様の装飾部材を組み合わせできる洗練された意匠のモールディング材です。
エレガンスPU 合成樹脂 PU:ポリウレタン 豊富な品揃えと高い装飾性が人気のシリーズです。モールディングの意匠と連動できる装飾材も揃っています。
エレガンスFRP 合成樹脂 FRP:ガラス繊維強化プラスチック FRPは軽量なので、取付面への負荷が比較的小さく設置できます。モールディングの他、コラムセットなど豊富な品揃えです。
サンライトモール 合成樹脂 EPS:発泡スチロール 発泡スチロールを基材にした軽量な装飾部材です。下地塗装と仕上げ塗装によって耐久性を高められます。
サンメントセラ
CE
不燃材 AMW:人工木材 軽量で加工性・対候性に優れた、安全な内装用不燃建材です。造作材・壁面材・装飾材などに広く用いられています。
サンメントセラ
EXE
不燃材 CSC:ケイ酸カルシウム系セラミック 押出成形品です。軽量で曲げや衝撃に強く、外装用の不燃装飾部材として幅広く活用されています。
サンメントセラ
EXL
不燃材 CSC:ケイ酸カルシウム系セラミック 切削加工品です。テーパー・溝加工・アール対応など様々なご要望にお応えします。
サンファジーII
・サンファジー
不燃材 GRG:ガラス繊維強化石膏 石膏製の装飾部材です。石膏ならではの繊細な模様や美しい陰影、柔らかい質感が魅力です。

モールディングの材質と特長


8.モールディングの組み合わせ方

8-1.天井廻り縁・腰見切り・巾木の意匠をそろえる

天井廻り縁・腰見切り・巾木の組み合わせ方は『似通った意匠で統一すること』が一般的です。 意匠が豊富に揃っているので、様々な印象の空間を演出できます。

天井廻り縁・腰見切り・巾木の意匠をそろえる

8-2.建築空間にバランスよく納まるモールディングのサイズ

広い空間では、大きめのモールディングを採用することやモールディングを複数重ね合せて設置することで、クラシックな雰囲気や重厚な存在感のある空間に見せることができます。 逆に狭い空間では、大きいモールディングは目立ちすぎてしまい、狭い空間をさらに狭く感じさせます。 そこで、空間スペースにバランスよく納まるモールディングの大きさを考慮する必要があります。

建築空間にバランスよく納まるモールディングのサイズ


8-3.モールディングのサイズで空間の印象は異なります

モールディングのサイズで空間の印象は異なります


9.コーナー部の接続方法

9-1.出隅部の接続方法

出隅部の接続方法


9-2.入隅部の接続方法

入隅部の接続方法


10.枠材と付け枠材・ブロック材・柱礎との組み合わせ

① 枠材と付け枠の組み合わせイメージ図

① 枠材と付け枠の組み合わせイメージ図

② 枠材と付け枠・巾木の組み合わせイメージ図

② 枠材と付け枠・巾木の組み合わせイメージ図

③ 開口枠・ブロック・開口枠ヘッドの組み合わせイメージ図

③ 開口枠・ブロック・開口枠ヘッドの組み合わせイメージ図


11.モールディングの必要な長さを算出するポイント

1.部屋の寸法から必要量を求める

① モールディングをご注文される場合は、モールディングの製品別の長さや接続方法・接続位置・模様合せ留め継に必要な寸法、予備寸法などを考慮して、必要な数量(本数)を算出してください。

② 腰見切りや巾木に必要な長さは、ドア・開口枠・はき出し窓などが、、その建具の幅寸法を差し引いて算出します。

部屋の寸法から必要量を求める


2.製品の模様合せに必要な寸法を配慮

模様入り製品で、模様のつなぎ目をきれいに正確に取付ける場合は、模様のピッチを考慮した必要量を求めます。

製品の模様合せに必要な寸法を配慮

3.接続位置を工夫する場合のご注意

モールディングの接続位置や模様の位置を左壁面、右壁面共に同位置にする。 壁面の中心に模様を配置するなどの工夫をされる場合は、製品サイズと模様の位置やピッチを考慮して必要量を求めます。

接続位置を工夫する場合のご注意

12.部屋ごとのモールディングの組合せ参考例

スペースが狭く天井の高さが低い空間では、モールディングの存在が大きすぎると、部屋をより狭く感じたり、スッキリしない空間になりがちです。 このため、廻り縁、腰見切り、巾木はそれぞれ1本ずつ選択してシンプルにまとめる方法が一般的です。

しかし、最近のスペースの広いリビングや商業施設などのスペースが広く、天井が高い空間では、それぞれ2本ずつ組合せて装飾性を高める方法や、3本ずつ組合せてさらに装飾性を高めるなどの方法が採用されます。
モールディングは使用本数と組合せの工夫によってさまざまな様式や格式を創出できるのも魅力です。


<廻り縁、腰見切り、巾木>
それぞれ1本ずつ使用した場合


プラン1
プラン2

<廻り縁、腰見切り、巾木>
それぞれ2本ずつ使用した場合


プラン3
プラン4
プラン5

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空間の美を創造する〜みはし〜
© 1998 MIHASI